パワーポイントやワードなどソフトの使い方はネットで調べることができます。
「パワーポイント 背景の色」「ワード 矢印」など知りたいことをキーワードにして検索すると、やり方を説明しているページが見つかります。
ソフト会社の公式サイト以外にも、こうしたページはたくさんあります。
むしろ、公式サイト以外のほうが分かりやすかったります。
意外と知らない人も多いのではないでしょうか。
ただし、ネットで調べるためには、どうしても覚えなければならないことがあります。
ネットで検索するためにはキーワードが必要です。「これをこうしたい」「この線を消したい」と思っても、それを正しく言葉にしなければなりません。
「これをこうしたい」と検索しても、意味ないですよね。
「この線」では、どの線のことなのかわかりません。
「ワード グリッド線を表示する方法」と検索しなければなりません。
このためには「グリッド線」という言葉を知らないとできないですよね。
ソフトの使い方を検索するには用語を覚えなければならないのです。
用語を覚えること自体に意味はありません。
覚えたからと言って、すぐに役立つわけではありません。
困ったときに助かるのです。
用語を知っていれば、それをキーワードに検索することができるからです。
用語を覚える作業というのは単調でつまらないものです。
それよりも、早く具体的で便利な使い方を知りたいと思うかもしれません。
しかし、それでは応用が利きません。
「知らないこと(習ってないこと)はできない」となってしまうのです。
用語さえ覚えていれば、困ったときに調べることができます。
バージョンが変わって使い方が変わっても心配いりません。
ソフトの使い方を覚えるために必要なたったひとつのこととは、用語を覚えることなのです。
ここまでの話はソフトの使い方に限りません。
勉強一般についても同じです。
何らかの問題を解決するには、何が問題なのかを正しく表現しなければなりません。
そのために必要なのは言葉を覚えることです。
さらに、論理や仕組みを覚えることも問題を正しく認識するために必要です。
その場ですぐに役立つことはないかもしれません。
また、単調で退屈に感じるかもしれません。
ただ、社会に出て何らかの問題にぶつかったときに必要となります。
言葉や論理、覚えた仕組みを使って何が問題かを正しくとらえられるようになるからです。
問題を正しくとらえることが、問題解決への第一歩。「この線を消したい」ではなく「グリッド線を消したい」と分かれば答えは出たようなものです。
ソフトの使い方だけではありません。
「なんかイライラする」というのも同じ。
「なんかイライラする」と言うのは、検索キーワードに「これをこうしたい」と入力しているようなものです。それでは答えにたどり着けません。
何が問題なのかを正確に言葉で表すのはカンタンではありません。
それを出来るようになるためにするのが学校での勉強です。
学校での勉強は、ソフトの使い方で言えば、用語を覚えるようなもの。
社会に出たときに問題を正しくとらえるための準備と考えてみてください。
今回は話が脱線しましたが、勉強について考えるヒントにしてみてください。