名前や顔写真をネットにアップするリスク(3)

名前や顔写真をネットにアップするリスク(3)

名前や顔写真をネットにアップするリスク(3)

インターネットにむやみに名前や写真をアップしてしまう意外なリスクについて説明したいと思います。これまで説明した「いかがわしいお店で働いていることにされる」「就職活動で不利益を受ける」以外にも、まだあります。

 

いじめ事件の犯人扱い

SNSなどに写真や名前をアップしていると、自分にはまったく関係のないことの「犯人」にされてしまう危険があります。実際に、こうしたことが起きています。

 

例えば、全国的なニュースになった「いじめ事件」とか。
「いじめ事件」の加害者というのは未成年のため名前も顔も報道されません。

 

ただ、ネットでは犯人探しが始まるんですよね。
「こいつがあの事件の首謀者だ」みたいな。

 

そうしたサイトにはアクセスが集まります。
記事をアップした人にとってアクセスが集まるというのは嬉しいものなんですよね。

 

でっちあげのターゲットにされる

アクセスが増えることで、広告収入を得られることもあるからです。となると、ホントに犯人かどうかなんて確認せず、「こいつが犯人だ!」とでっちあげる人が出てきてしまいます。

 

でっちあげる人がどこから写真や名前を得ているかというと、無邪気にSNSなどにアップしている人からです。住んでる地域が近いとか、犯人っぽい人物を適当に見つければいいのです。

 

その結果、どうなるか?
自分が知らないうちに、ネットで極悪人のようにされてしまいます。

 

被害はネットだけではない

ネットだけではありません。
SNSから自宅が特定されて、自宅に嫌がらせが…ということも。

 

マスコミでさえ写真の取り違えは起きているのです。
意図的に、愉快犯的にしようと思う人はたくさんいます。

 

そうした人たちの餌食になってしまうのです。

 

ウソだとしても、ネットに載っていたというだけで信じてしまう人がほとんど。
そして、そのウソだということを証明することはできません。

 

余計な反応をすると、「開き直ってるのか!」「素直に認めろよ!」「サイテーだな」などと火に油を注ぐようなもの。まさに炎上です。

 

実名でそのウソが広まってしまっては、ネットを止めただけでは被害は収まりません。

 

ウソのウワサでも拡がることで被害が出る

進学先、就職先などで、「あの事件の犯人の…」と影で噂されることもあるのです。
「SNSに思い出をアップしただけなのに」と後悔してもどうしようもありません。

 

実名や写真をむやみにアップするというのはそういうことです。

 

悪いことをしていなくても、愉快犯の標的になることを覚悟してください。
そこまでしてSNSに実名や顔写真をアップしたいですか?