ITを利用するときも「モラル」は必要です。「モラル」というと大げさに聞こえるかもしれませんが、他人が嫌がるようなことは止めましょうというあたり前のことに過ぎません。
ITとなると、この感覚が希薄になってしまう人がいるので気をつけましょう。
学校のIT環境にはセキュリティを弱めている部分もあります。
例えば、生徒一人ひとりのフォルダ。
パスワードをかけて本人しか読み書きできないようにしたほうがセキュリティ上は強固なのですが、あえてパスワードを設定せずに誰からも参照できるようにしている場合があります。
理由は利便性。
パスワードを設定するということは、パスワードを覚えておかなければなりません。
これが意外と厄介なんですよね。
つい忘れてしまうとか。
忘れてしまった場合は、初期化して再設定と手間がかかってしまいます。
パスワードがなければ、覚える必要もありませんし、手間もかかりません。
そのため学校ではパスワードを掛けずに一人一人のフォルダを作っていることもあります。「自分のフォルダだけ使うようにしましょう」というルールで運用すれば問題ないからです。
ほとんどの人はルール通りに使いますが、モラルが欠如してしまっている人は他人のフォルダを覗いたり、そのにあるファイルを削除してしまったりすることがあります。
ダメですよね。
「パスワードをかけてないのが悪い」と開き直るのはもっとダメ。
他人のフォルダの中身を変えるのは、他人のものを使うのと同じです。
パスワードがかかっているか、カギがかかっているかは問題ではありません。
IT環境でも日常でも同じ。
中学校で使う下駄箱にはカギがかかっていないのがほとんどですよね。
だからと言って「下駄箱は自分の番号のところを使ってください。他人の下駄箱にある靴を勝手に捨ててはいけません」なんてイチイチ注意喚起しないハズです。
そんなことを言われるのは相当に治安の悪いところだけです。
ITでも同じことです。
友だちのフォルダにパスワードがかかっていないからと言って、勝手に覗いたり削除してイイものではありません。自分がそんなことされたらイヤな気分になりますよね。
こうしたあたり前のモラルがITを使う段階になると急になくなってしまう人がいるので気をつけてください。