


中学国語の授業でのAI活用例として考えられるのがAIに俳句を作らせて、その俳句についてクラスでディスカッションするというものです。
生徒がつくった俳句でお互いに批評しようとすると、どうしても遠慮が出てしまったり、攻撃的になりすぎて批評された人がイヤな思いをするということがあります。
そこで、AIに俳句を作ってもらうというわけです。AIであれば批評に遠慮は要りませんし、過激なことを言っても傷つきません。また、AIなら数多くの俳句の瞬時に作成することができます。
こんな感じ(↓)でAIに俳句を作らせることができます。
【生成AIへの入力プロンプト例】
「夏休み・部活・汗」をテーマに5句作って。
【生成AIの出力例】
「5句作って」としましたが、「100句作って」でも、やってくれます。
俳句のイメージをふくらませてもらう目的で、こうしたものを生徒に見せることもできます。
AIに俳句の解釈をしてもらい、それをもとに生徒がディスカッションをするというAIの使い方もあります。AIの解釈が必ずしも正しくないことを知る機会になります。
【生成AIへの入力プロンプト例】
松尾芭蕉の俳句「夏草や 兵どもが 夢の跡」の解釈を3パターン教えて。
【生成AIの出力例】
解釈1:歴史のはかなさを詠んだ句…夏草が一面に生い茂る野原を見て、かつてここで武将たちが夢をかけて戦ったことを思う。しかし、今残っているのは草だけ。人の栄華や努力も時がたてば消えてしまうという「無常観」を表す。
解釈2:自然の強さを詠んだ句…人間がどんなに戦い、城や軍勢を築いても、時がたてば自然に覆われる。夏草の勢いが、人間の営みを超える力を持つことを強調している。
解釈3:人生の夢や願いの儚さを詠んだ句…戦国武将が夢見た天下統一や勝利も、今となっては跡形もなく、ただ夏草が生えているだけ。これは、私たちの人生の夢や野望も、いずれは消えていくという普遍的なテーマに通じる。
AIに小説の登場人物になってもらい、AIと会話することもできます。
【生成AIへの入力プロンプト例】
太宰治「走れメロス」のメロスになって質問に答えて。
登場人物に質問できるとしたらどんなことを聞いてみたいか、その質問には何と答えそうか?こうしたことを考えることで読解力を深めることができます。
中学校の授業におけるAIの役割は「答え」を出すことではありません。
生徒が「答え」を出すためのヒントを与えることです。
つまりAIを「答えを出す道具」としてとらえるのではなく、「考えを広げる相棒」として位置づけることで授業に活かすことができるようになります。