
選挙は、私たちの代表を選ぶ大切な機会です。
日本の選挙制度は時代とともに変化してきました。
「選挙制度の歴史と現在の課題」として、昔の選挙と今の選挙の違いや、投票率の低下など、選挙制度が抱える問題点について調べてみましょう。
また、2016年から「18歳選挙権」が始まりました。これにより、若者の政治参加は増えたのか、若者は政治に何を求めているのかなど、調べてみるのも面白いでしょう。
最近、スーパーやコンビニで「キャッシュレス決済」が当たり前になってきましたね。
「キャッシュレス決済の種類とメリット・デメリット」として、SuicaやPayPayのような電子マネー、クレジットカードなど、それぞれの特徴や、現金と比べた良い点・悪い点を調べてみましょう。
さらに、地域のお店や経済にキャッシュレス決済がどんな影響を与えているのか、今後のキャッシュレス社会の展望について考えてみるのも良いテーマです。
SNSは私たちの生活に欠かせないものですが、使い方を間違えるとトラブルになることもあります。「表現の自由と人権の制約」として、憲法で保障されている「表現の自由」が、なぜSNSのいじめやデマで制限されることがあるのかを調べてみましょう。
また、「SNSいじめ問題と情報モラル」について、具体的にどのような問題が起きているのか、そして安全にSNSを利用するためのルールやマナー、「情報モラル」について考察してみましょう。
私たちが普段食べているものの中には、海外から輸入されたものがたくさんあります。
「食料自給率と世界の食料問題」として、日本の食料自給率が低いのはなぜなのか、そして世界中で起きている食料不足や飢餓問題について調べてみましょう。
さらに、「フェアトレード、SDGsとの関連」として、途上国の生産者を支援する「フェアトレード」の取り組みや、持続可能な開発目標(SDGs)の目標2「飢餓をゼロに」との関連についても調べてみると、国際的な視点が養われます。
地球温暖化や海洋プラスチックごみなど、環境問題は私たちの暮らしに直結しています。
「ごみ処理の現状とリサイクルの課題」として、ごみがどのように処理され、リサイクルされているのか、その過程でどんな課題があるのかを調べてみましょう。
また、「プラスチック問題、食品ロス対策」として、世界中で大きな問題となっているプラスチックごみ問題や、まだ食べられる食品が捨てられてしまう食品ロスについて、それぞれの現状と解決策について考えてみてください。
日本は世界でも有数の「少子高齢化」が進む国です。
「年金制度、医療制度の現状と課題」として、私たちが大人になった時にどんな年金制度や医療制度があるのか、そして現在どのような課題に直面しているのかを調べてみましょう。
また、「地域で支え合う福祉、ボランティア活動」として、地域のお年寄りたちが安心して暮らせるように、どのような福祉サービスやボランティア活動が行われているのか、私たちにできることは何かを考えてみるのも良いでしょう。
住んでいる地域にも、たくさんの課題が隠されています。
例えば、普段利用している公園が、もっと快適になったらいいなと思ったことはありませんか?
「地域住民のニーズと行政の役割」として、公園をより良くするためにどんなニーズがあるのか、そしてそれを実現するために市役所などの行政がどのような役割を担っているのかを調べてみましょう。
さらに、「住民参加のまちづくり、シティズンシップ教育」として、住民がまちづくりに積極的に参加する「住民参加」の事例や、社会をより良くするために市民が果たすべき役割を学ぶ「シティズンシップ教育」についても調べてみましょう。
ネットショッピングは便利ですが、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。
「悪質商法、クーリング・オフ制度」として、よくある悪質な商法の手口や、契約後でも一定期間なら無条件で解約できる「クーリング・オフ制度」について調べてみましょう。
また、「消費者契約法、消費生活センターの役割」として、消費者を守るための法律である「消費者契約法」や、困った時に相談できる「消費生活センター」がどんな役割を果たしているのかを知っておくことは、自分を守るためにとても大切です。
「男の子だからこうするべき」「女の子だからこうあるべき」といった考え方は、社会に根強く残っています。
「性別役割分担、ジェンダーギャップ指数」として、これまでの社会における性別の役割分担がどのように形成されてきたのか、そして世界各国でジェンダー間の格差を示す「ジェンダーギャップ指数」がどうなっているのかを調べてみましょう。
さらに、「ワークライフバランス、多様性を尊重する社会」として、仕事とプライベートの調和を図る「ワークライフバランス」の重要性や、性別に関わらず誰もが自分らしく生きられる「多様性を尊重する社会」について考えてみましょう。
現代の公民の仕組みは、歴史の中で作られてきました。
「日本の民主主義の歴史」として、大日本帝国憲法から日本国憲法へと変わる中で、日本の民主主義がどのように発展してきたのかを調べてみましょう。
例えば、明治時代に自由民権運動が起きた背景や、第二次世界大戦後の改革など、「過去の出来事から現代の課題を考える」ことで、今の社会がなぜこのような形になっているのか、そして今後どのように変化していくべきなのかを深く理解することができます。
調べ学習では、「なぜ?」を考えることが最も大切なステップです。
ネットに書いてあったことをただ写すだけでは、本当の学びにはなりません。公民の調べ学習は、社会で起きていることや、これから解決すべき課題について、自分なりの答えを見つけるための活動です。
たとえば、少子高齢化について調べるとします。「なぜ少子高齢化が進むのか?」「それが私たちの生活にどう影響するのか?」「どうすればこの問題を解決できるのか?」といった疑問を持つことで、単なる情報の収集ではなく、問題意識を持って情報を探せるようになります。
自分の興味や関心から「なぜ?」を見つけることで、調べ学習はグッと面白くなりますし、得られた知識も忘れにくくなります。
また、調べたことを発表する場面では、この「なぜ調べたのか」という動機が発表に深みと説得力をもたらします。まずは「なぜ」にこだわって始めましょう。
調べ学習で集めた情報をそのまま並べただけでは、本当に伝えたいことが伝わりません。
効果的な情報整理は、必要なものだけを残し、わかりやすく配置し直す作業です。
まず、集めた情報を「これはどんな情報か」を意識しながら、キーワードや短いフレーズでメモを取っていきましょう。次に、それらの情報をグループ分けしてみます。例えば、「原因」「影響」「対策」のようにテーマごとに分類したり、「メリット」「デメリット」のように対比させてみます。
関連する情報を近くに置いたり、線でつないだりすることで、情報のつながりや全体像が見えてきます。
「一番伝えたいことは何か?」を意識しながら、不要な情報は思い切って削ぎ落とす勇気も必要です。
情報を整理する過程で、新たな疑問が生まれたり、別の視点に気づいたりすることもあります。
調べ学習で情報を集め、整理するだけでは、まだ不十分です。
大切なのは、集めた情報から「自分なりの考え」を導き出す「考察」の部分です。
考察を深めるための第一歩は、集めた情報に対して「これはなぜだろう?」「本当にそうかな?」「他にはどんな考え方があるだろう?」と疑問を持つことです。例えば、ある政策について調べたなら、その政策のメリットだけでなく、「デメリットはないのか?」「誰にとって有利で、誰にとって不利なのか?」といった多角的な視点から考えてみましょう。
さらに、調べたテーマを「自分の生活」や「社会全体」と結びつけて考えることも有効です。
例えば、地域のゴミ問題について調べたら、「自分の家のゴミ出しはこれで良いのか?」「地域全体でどうすれば改善できるか?」といった具体的な行動や解決策にまで思考を広げてみてください。