
今様(いまよう)とは、「いまどきの、いまふうの」といった意味です。
「いまどきの」なんなのかというと「歌(歌曲)」。
「いま」って、いつの「いま」かというと平安〜鎌倉時代ごろのこと。
つまり、平安〜鎌倉時代に流行った「(当時)最新の歌曲」が「今様(いまよう)」です。
「春のやよいの あけぼのに」が歌い出しの『越天楽今様』が有名で中学音楽の教科書にも出てきます。
今様の特徴は歌詞が七五調であること。
「春のやよいの あけぼのに」なら、「春のやよいの」で7文字(音)、「あけぼのに」で5文字(音)。
声に出してみるとわかりますが、この七五調はリズムがいいんですね。
このため七五調は今様の歌詞だけでなく、現代でも多くのフレーズに使われています。
コマーシャルやアニメの決め台詞などいろいろなところで使われている七五調を集めてみました。
「亭主元気で 留守がいい」など中学生には馴染のないものもあるかもしれませんが、気になる方はググってみて下さい。
それぞれ誰のセリフかわかりますか?
どうですか?ちょっと調べただけでもたくさんの七五調があることに気づくと思います。
同じ七五調なら同じメロディーで歌詞だけ変えて歌ってみることができます。
今様のメロディーはあるのですが、馴染がないと思うので、七五調の歌曲「われは海の子」でやってみると面白いかもしれません。身近な七五調探しをしてみてください。