文字の幅を揃えるために知っておきたいフォントのPありなし

文字の幅を揃えるために知っておきたいフォントのPありなし

文字の幅を揃えるために知っておきたいフォントのPありなし

同じ文字数なのに右端と左端がそろわないことがあります。原因はフォント
フォントというのは、書体のことで「明朝」とか「ゴシック」などがあります。

 

このフォントをよく見ると「MS Pゴシック」「MS P明朝」のように「」がついているものと、「MS ゴシック」「MS 明朝」のように「P」がついていないものがあります。

 

この違いが文字の幅が揃うか揃わないかに影響しています。

 

文字をそろえたいなら「P」なしフォントを使う

「MS Pゴシック」「MS P明朝」のようにフォントにある「P」とは「プロポーショナル」のこと。と言っても「プロポーショナル」が何を意味してるのか不明ですよね。

 

英語の「プロポーショナル(proportional)」には、「均整のとれた」とか「比例した」という意味があります。「プロポーショナルフォント」は文字によって横幅を変えるフォントのことです。

 

わかりやすい例は「」と「」。
同じ1文字でも「W」は横に広く、「I」は狭いですよね。

 

プロポーショナルフォントでは、文字によって表示される幅が変わります。
日本語でも同じ。

 

Pありフォント

Pありフォント

 

同じ5文字ずつなのに「う」が短くなっています。
「え」と「お」も微妙に幅が違いますよね。

 

この幅をあわせたいというときは「P」なしフォントを使います。
「MS ゴシック」「MS 明朝」などです。

 

するとこうなります。

 

Pなしフォント

Pなしフォント

 

「P」なしフォントは文字の種類によらず、一文字に同じ幅が割り当てられます。
このため同じ文字数なら右端と左端が揃うことになります。

 

一般的には「P」ありフォントのほうが文章の見た目がきれいだとされています。すべての文字を同じ幅にすると、「I」など横幅が狭い文字が間延びしたように感じられてしまうからです。

 

ただし、箇条書きなどレイアウトによっては文字の幅をそろえたいというときもあると思います。そうしたときは、「P」なしフォントを使います。

 

フォントは「ゴシック」や「明朝」という種類だけでなく、「Pあり」「Pなし」も状況に応じて使い分けるようにしましょう。